NetBeansでMercurialを試してみた

ポストSubversionといわれているMercurialを試してみました。また、NetBeansが標準でMercurialをサポートしているようなのでNetBeansもついでに導入してみました。それぞれの特徴は下記のとおり。

Mercurial

ようはSubversionのようなバージョン管理ツールなんですが、大きな違いは従来のバージョン管理ツールとは違ってプロジェクト間で共有するリポジトリを事前に用意しなくて良いという点です。共有リポジトリを用意しないでローカルのみでバージョン管理することが可能で、また、後ほど構築した共有リポジトリにまとめてコミットしてしまうといったことが出来るようです。ローカルで個人的にバージョン管理、サーバ等の共通スペースでチーム間でのバージョン管理が出来るということですね。

NetBeans

Eclipseと同じような統合開発環境(IDE)です。Eclipseと比較すると、よりGUI的で動作が速いように感じます。個人的にはEclipseが細かいカスタマイズが可能な自作PCだとすると、NetBeansは安定したメーカ製のPCという印象を持ってます。またEclipseのようにJavaだけでなくPHPやRuby(Rails)、C等のメジャーな言語もサポートされています。

Mercurialのインストール

MercurialにもSubversionのようにWindowsクラインであるTortoiseHgがあるので、そちらをインストールしてみました。

ちなみにMercurialの意味は水銀で、水銀の元素記号がHgとなっています。

※TortoiseHgは現在のバージョンでは日本語環境に問題があるようです。NetBeans上で使う分には問題無いと思いますが、念のためTortoiseHg以外のインストーラのリンクを貼り付けておきます。
Mercurialの利用>インストール

それではまず、TortoiseHgをダウンロードしてきます。

http://tortoisehg.sourceforge.net/

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ダウンロードしたexeファイルをダブルクリックして、インストールを行います。

NetBeansをインストール

下記サイトからNetBeansをダウンロードします。使用言語によって任意のツールを選択することが可能です。また、後から[ツール]->[プラグイン]で機能追加することもできます。

http://www.netbeans.org/downloads/?pagelang=ja

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ダウンロードしたexeファイルをダブルクリックして、インストールを行います。インストールが完了したらNetBeansを起動して動作確認を行ってください。

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NetBeans上でMercurialの基本動作を確認

まずはプロジェクトを初期化します。ナビゲーションからプロジェクトを選択し、[バージョン管理]->[プロジェクトを初期化]を選択してください。

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プロジェクトフォルダにMercurialの管理ファイルが作成されます。Subversionは各フォルダに隠しファイルが生成されますが、Mercurialはプロジェクトフォルダ直下にのみ作成されるようです。これは良いですなぁ。

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とりあえず、初回コミットを試してみます。コミットするフォルダを右クリックして[Mercurial]->[コミット]を選択。

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コミットをクリックしたら下記ウインドウが表示されました。空欄には自分の名前とメルアドを記入すれば良いと思うんですが、Name Contextの欄がどういうことなのか分からない。Global to ~がサーバ等の共有リポジトリへのコミットでLocal to ~がローカルへのコミットってことでしょうか。

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コミットした後、適当なファイルを編集して差分確認を行ってみました。

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ちゃんとローカルとリポジトリで比較されてますね。時間があれば、サーバにMercurialをインストールしてそちらへのコミットも試してみたいと思います。

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