basics.php – setUri() (CakePHP解析 #6)

前回、Configureクラスをもうちょっと突っ込んでと書いてしまいましたが、それほど良いネタがありませんでした。なので、予定を変更して「cake/bootstrap.php」に戻ってそのすぐ後に呼び出されている関数「setUri」を解析してみます。

setUri()

function setUri() {
    if (env('HTTP_X_REWRITE_URL')) {
        $uri = env('HTTP_X_REWRITE_URL');
    } elseif (env('REQUEST_URI')) {
        $uri = env('REQUEST_URI');
    } else {
        if (env('argv')) {
            $uri = env('argv');

            if (defined('SERVER_IIS')) {
                $uri = BASE_URL . $uri[0];
            } else {
                $uri = env('PHP_SELF') . '/' . $uri[0];
            }
        } else {
            $uri = env('PHP_SELF') . '/' . env('QUERY_STRING');
        }
    }
    return $uri;
}

簡単なif文のプログラムですね。

ポイントになるのは「env」が何を返しているかということでしょう。この「env」も「basics.php」内に定義されており、引数に応じて$_SERVERや$_ENVの値を返しています。

ここで、setUriはリクエストされたURIを環境に応じて返しているようです。環境というのは、「mod_rewriteを使える/使えない」とか「サーバーがApache/IIS」とか。

$uriと$_GET[‘url’]の値をセット

最終的に呼び出しもとの「bootstrap.php」で「?=」以降の値を$uri変数と$_GET[‘url’]変数に格納しているようですね。

$uri = setUri();

if ($uri === '/' || $uri === '/index.php' || $uri === '/'.APP_DIR.'/') {
    $_GET['url'] = '/';
    $url = '/';
} else {
    if (strpos($uri, 'index.php') !== false) {
        $uri = r('?', '', $uri);
        $elements=explode('/index.php', $uri);
    } else {
        $elements = explode('/?', $uri);
    }

    if (!empty($elements[1])) {
        $_GET['url'] = $elements[1];
        $url = $elements[1];
    } else {
        $_GET['url'] = '/';
        $url = '/';
    }
}

この後、$uriをコントローラー名、アクション名に分解していろいろやっていくんだろうなぁ。

次回は「cake/dispatcher.php」を解析する予定です。